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たからもの。

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魔法のカクテルを飲んだ日からも

まだ心に、もやもやが残っていた。





あともう少しで掴めそうなのに。






ほんのちょっと、弱音をもらしそうになったワタシに

うまい言葉で、まわりには聞こえないように励ますひとがいた。




「懐かしい名前がいっぱい載ってるやろ?

あえてそれに包んだんやで。」



こちらでは買えないものを送ってもらった包み紙が、

ワタシが生まれたちいさな街の、花火大会のチラシだった。



小さな頃、家族みんなで見上げた。

年頃になっては、恋人とも見上げた。

漆黒に浮かぶ一瞬の華々を。



地名や商店も、どんなにか沢山知っている。

到着した連絡とありがとうを伝えながら

懐かしんでその文字たちを追っていた。




それでも、

やっぱり

もやは中々、

晴れてくれない。




そんなおぼつかない声で話していた電話口から

ふいに、そう聞こえてきた。





ワタシに届いた包み紙は、

この瞬間から

ちいさな宝物になった。




たいせつに、します。

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