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おもいを、かたちに。

「なんだか、こころがぎすぎすしているなぁ」



そうだ、ブリキのおもちゃみたいに、油をさそう。

そんな願いをオフィスで口にして投げたメールに、なんと返信が来た。

帰り道、思わず小さくだけど声を上げて喜んだワタシがいた。


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このイベント。

本来であれば、親子イベントなんだけど

未曾有の震災のあと、一生懸命頑張るみんなを励ましたいと

ワタシの好きな喋りやさんの、やまちゃんことやまだひさしさん

今回は年齢制限なくの参加をOKしてくれて実現したものでした。



このイベントも被災地を考え、

都内でもまだ余震がある中、

来場者の安全面を考え中止になる予定だったそう。

そんなリスクも承知の上で開催するということは

主催者であるTOKYO FMはもちろんのこと

「やまだひさし」という看板にもキズがつく可能性は大いにある。

それでもみんなに笑顔をっていうやまちゃんの気持ちが

風は強くとも空をも晴れさせてくれたのか

とてもとても、うれしかった。
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会場は子供連れの親御さんが沢山で

子供たちは床に座って、

絵本のよみきかせに耳を澄まし

音楽にのせて歌ったり、踊ったりしていた。



「あー、うー」と曖昧な言葉を発する赤ちゃん。

もぞもぞとお母さんの膝の上でおちつきなく動く子供。



乳児が粉ミルクを飲むことに注意を促されている最中

あの独特のやわらかい匂いがただよう。


こんな未曾有の災害のあとでも

子供たちの瞳は、おはなしやおうたに、まっすぐ釘付けだ。


いや。


こんなときだから、こそ、かな。



まだ余震が続く都内でも、不安を感じている人は沢山いるはず。

ワタシもそのひとり。



ニューヨークタイムズのコラムニスト、

ニコラス・クリストファー氏は

「今回もっと大きな災難の中でも

秩序意識を失わない日本人に驚きと敬意を表する」

と賛辞を送ったニュースにもあるとおり、

「秩序を保つ」ことを躾られておおきくなった大人がお行儀よく観覧するなか

子供たちは思いのままに動く。


普通なら

思いのままに動くことはきっとお行儀はよくない、とされるかもしれない。


でもこんなときだからこそ

いろんな子供たちをみて

力強くひとりひとりの小さな命が確かに輝いている証拠だなぁって

お話を聞きつつ、ワタシはおもった。



だいじょうぶ。

まだ、みんなでがんばっていけるよね。



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最近知り合ったお仕事仲間を誘っていったんだけど

なんと同郷の出身。

同じ空気を吸っていたとは思いもせず

久しぶりに外でお茶を飲んだ。

お互いに抱える不安は、やっぱり同じだった。

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なんか色々あるけれど

みんな頑張っているから

ワタシもがんばる。



帰宅して荷物の不在通知を受け取り

再配達をお願いした。

宅配便のお兄さんは時間指定通りに配達出来なかったことを詫びた。

こんな災害のあとだもの、仕方ない。

でも公言していることが不可能ならば謝罪するのも仕事のうち。

そういうものだと、悲しいけれど思わざるを得ないのが社会の理だったりする。


低層マンションとはいえ、最上階のワタシの部屋。

だからエレベーターなんてない。

そして再度運んできてくれた荷物は思いのほか大きく、重かった。

お兄さんは小柄な方で、しっかりと荷物を抱えてくれていた。

配達に奔走して、きっといつもより疲れて大変だろう。

でも笑顔を絶やさないお兄さんに

買ったばかりのペットボトルのお茶を手渡した。



やまちゃんの思いが。

子供たちの笑顔が。

急な誘いに快く応じてくれた仕事仲間が。

疲れて心が折れそうになっていたワタシに、今日元気をくれた。



そんなワタシが今日もらった元気を手渡せる、

精一杯の感謝のあらわれだった。



荷物は実家からで

停電や放射能被害を案じる両親の沢山の思いが詰まって、

涙が止まらなかった。



電話でお仕事の話をしたり

なかなかあえないからメールしたり

荷物が届いたりする。


この数日間であったこと。

全部、ワタシという存在に向けられて、あることだった。


かたちはどうあれ

ひとりですごく心細かったけど

ワタシはひとりなんかじゃない。



無理には笑えなくても

自然に笑顔になれる日までは

せめて健康でいようとおもう。

被災地の方々は、もっともっと大変なのだから。

生きていれば、ワタシの力もきっと役立てることができるはず。



このイベントを開催してくれたやまだひさしさんを始め、

主催してくださったTOKYO FMさん、関係者の方々、

参加されたみなさんに、心より感謝します。



あの空間を、素敵な時間を、ほんとうにありがとう。

ひとりひとりの力はとても小さいけれど

集まれば、大きな力になる。

それを実感した一日でした。



明日からも、一生懸命生きます。

ワタシが無事にここにいることが、もらった元気に対してできる

精一杯の感謝だとおもうから。
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